ドライバーで高い球、低い球を打ち分ける





 ゴルフでは、風の強弱に応じて、球の高低を打ち分けられるかが、スコアメークに大きく影響します。例えば、追い風のホールでは、目線の倍ほどの高さの風に乗って飛ぶ高い球でビッグキャリーボールを打ちたい。また、向かい風のホールでは、目線よりも球が高く上がらない低弾道の球で風の下をくぐらせ、ランを稼いで飛ばしたいものです。
 今回はそういった球の高低を打ち分ける方法を書きます。


ほんの1度ロフトを立てるか寝かせるか


ドライバーで球の高低を打ち分けるときに、普段と何が変わるかといいますと、インパクト時のヘッドとボールの位置の関係です。高い球を打つときには、普段よりもヘッドは少しアッパー気味に入ってきて、ロフトが大きくなりインパクトします。
逆に、低い球を打ちたいときは、普段よりもほんの少しだけダウンブロー気味の軌道でロフトが少し立って当ります。シンプルに考えてください。ロフトが10度のドライバーを使っている人は、11度のドライバーを打ったら「球が上がりすぎる」と感じるでしょうし、9度のロフトで打ったら「球が上がらない」と感じるはずです。このことからも分かるように、ボールの高低を打ち分けるには、このわずか1度程度、インパクトロフトを変えるだけでいいのです。ただし、インパクトロフトを変えるといっても極端にやりすぎるとミスが出ます。
 まずはこのイメージを頭に入れておいてください。



高い球はお腹を揺らしてゆったり振る


 高い球を打つときに大事なのは、動作を極端にして、「あおり打ち」になってはいけないということです。極端なアッパースイングはスイングを悪くしてしまいます。高い球を打つには、アッパーブローといってもほんの少しでいいのです。まず、普段より右足に体重を乗せて、アッパー軌道になりやすい構えをつくること。そして、体全体をゆったり揺らすような静かな切り返しができれば、ヘッドの入射角が緩やかになって自然と高い球が打てるようになるのです。ポイントは、足を使って下腹を揺らすように切り返すことです。そのときに、グリップの握りの強さは変えないようにしてください。


ここまでは「ドライバーで高い球、低い球を打ち分ける」です。
記述した高い球を打つ具体的な打ち方についてポジション別に説明します。


「高い球を打つアドレス」やや右足体重で右脇を締めて構える

 ボールの位置は左カカト前ぐらいです。普段からこの位置にボールを置いている人も、これより左側におく必要はありません。スタンスはいつもより靴1足分広めにとり、体重配分は右6対左4ぐらいで。目線をやや高めに置き、右脇を軽く締めます。ちなみにティの高さは、ソールしたヘッドのクラウンからボールの上半身がはみ出すぐらい高めにしましょう。

 

「高い球を打つ切り返し」握りの強さを変えず静かに切り返す。

 切り返しで力みすぎるとヘッドが鋭角に入りやすくなり、インパクトロフトを大きくすることができません。切り返しではアドレス時と握りの強さを変えずに、両手のひらでグリップを挟み込むぐらいのソフトな感覚を保ちましょう。そして、足を使ってお腹を揺らしゆったり切り返すと、ヘッドは緩やかなアッパー軌道になりやすくなるのです。

 

「高い球を打つインパクトからフォロー」頭を右に残して高いフォローで振り抜く


 普段よりもビハインドボールを意識して、頭を右に残すようにすると、インパクトでヘッドファーストになり、インパクトロフトが大きくなりやすくなります。そして、フォローでは、クラブを遠くに放り投げるように、振り抜きましょう。インパクトする前からアッパーに打つ意識を持つと軌道が極端になってしまい、あおりうちになりやすいので注意してください。


低い球は、小さく構えて小さくスイングする


 低い球を打つには、ボールを右寄りに置く、クラブを短く握るとどの工夫ももちろんありますが、何よりも大事なのは大振りしないことです。低い球というのはキャリィーが減る分、ついキャリィーを稼ごうという意識が働き強く振りたくなってしまうものです。でも、、せっかく低い球が打てる構えをしても、飛ばそうとして大振りしてしまったら元も子もないです。むしろ、普段よりも20ヤードくらい飛ばない球を打つつもりでスイングしましょう。
その結果として、スピンが少ない低い球になり、風の下をくぐってランが出ます。無風の平地では飛距離は落ちるかもしれませんが、向かい風や打ち下ろしホールなどでは、これが一番飛ぶ打ち方なのです。ポイントは、切り返しで体重移動をいつもより多めにして、しっかりと左に体重が乗った状態でインパクトすることです。このとき、右わきを締めて振り下ろせば、弱いスライスボールになることはありません。



「低い球を打つアドレス」


 左右の体重配分は5対5、ボールは左足のカカトよりボール3個分ほど右側に低くティアップしましょう。目線は水平にクラブを短く持って左脇を締めて構えます。グリップを短く握ることでアップライトなスイングになり、シャフトのしなりを抑えて打ちます。



「低い球を打つ切り返し」


 切り返しでは、普段よりも左への体重移動をダイナミックに行いましょう。インパクトで、頭がボールの真上にくるようなイメージを持てば、左足体重で打てます。



「低い球を打つダウン」


 低い球を打つには、ゆるやかダウンブローで球をとらえる必要がありますが、ヘッドが外から下りるとスライスになります。切り返しの後、右脇を締めるようにクラブを下ろせれば、ダウンブローにかつ、インサイドから下りてきます。



「低い球を打つフォロー」


 ラインを出すコントロールショットのイメージで、フィニッシュの大きさは抑えめに。フェースターンを抑えて、フォローを低く出していきましょう。
低い球にはスライス防止のエッセンスがたくさんあります。球の高低を内訳られれば、風向きやボールの傾斜などによって攻め方を変えられるだけでなく低い球には、スライスを防ぐ効果もあります。また、もしスライスしても曲がり幅を抑えるメリットもあるので、スライサーのみなさんはぜひこの打ち方をマスターしてスライスも克服しましょう。



まとめ


インパクトロフト±1度で高さは15メートル変わる。球の高さはインパクトで打ち分けよう!無理にあおり打ちをせずに、ボールをやや左寄りに置いて、ティを高めにし、フェース面の上側でインパクトすれば、高打ち出しで低スピンの強い球が出る。